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氏と姓と苗字(名字) 

2008/12/29 Mon 22:18:14
今回は、氏と姓と苗字(名字)について考えてみます。

明治以降は氏も姓も苗字(名字)もほぼ同じ意味となり、そのことの違いについてこだわる意味はほとんどありません。
しかしながら明治以前の歴史を見る場合には、その違いを知っていた方が多少はいいかもしれません。


というのは、源・平・藤原・橘・在原・阿部・賀茂・物部などの大きな血族のことをいい、本姓ともいいます。

は、天皇から賜る家格や職掌を称するもので真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連・稲置などをいいます。
姓は、従来は血族単位に与えられたものと考えられていましたが、本来は個人に対して与えられたもののようです。

苗字は、地名や役職から名乗られた家を称するもので、徳川や足利などがあたります。姓は、公的なものであり苗字は私称であるわけです。
現代は皇族以外は皆、氏を持つわけですがそのほとんどは苗字であるといわれており、その8割が地名に由来すると推定されているようです。

大きな血族である氏も時代が下がるにつれて、身分も違えば、住むところも違ってくるところから更に小さな単位である苗字が必要となってきたわけです。
源氏(清和源氏)という氏からやがて足利、新田、武田、土岐・・・と枝分かれしていくのが一つの例です。

徳川家康の正式な名乗りは徳川次郎三郎源朝臣家康(とくがわ・じろうさぶろう・みなもと・の・あそん・いえやす)です。
この場合、徳川は苗字、次郎三郎は通称、源は氏、朝臣は姓というわけです。
また、氏のあとには「の」を入れて名乗るのが慣例となっており、豊臣秀吉の豊臣は源と同列の氏(本姓)ですから「とよとみ・の・ひでよし」と呼ぶのが正式だと思われます。

今回はこの辺で。
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カテゴリ: 歴史用語

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守とは? 

2008/12/28 Sun 22:18:59
家に家系図らしい物があって それに丹後守だとか豊後守、備後守など守が付いてます その守ってどういう意味なんですか?という質問をいただいたことがあります。


以下、私なりの回答です。

「~守」ですが、これは奈良・平安時代の基本法である律令で定められた地方官の名称です。いわゆる国司ってやつです。

地方官には、守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(もく)の四等官がありました。守は、一番上ですから国の長官といって良いと思います。
中下級貴族が都から、赴任していました。

ところが平安末期になると、律令制も乱れて国司に任命されても現地に赴任しない者も多くなり、現地に行く国司を特に受領と呼ぶようになります。これは前任の国司から事務引継書である解由状(げゆじょう)を受けるところからそう呼ばれるようになったのです。

鎌倉時代には、幕府より守護・地頭が地方に置かれたため、国司の力も一段と弱まり、やがて有名無実化しますが官職としては、残ります。

室町後期、世が乱れてくるとその官職も、私称するものが多くなり、あたかも名前のように称するようになります。

江戸時代には、おおむね三千石以上の武士であれば、幕府を通じて朝廷から官位をもらっていました。あくまでも名誉職ですから、職務は全く伴わないもので東北の大名が九州の守名乗りをすることも出来たし、途中で変えることも可能でした。
播磨守などは、一時期に10人以上存在したといいます。
ただし、一部の守名乗りには制限がありました。(武蔵守は将軍家に遠慮して使用禁止など)また、同姓で同じ守名乗りは、出来ませんでした。

家系図に残る守名は正式なものである可能性もありますが、私称である場合も多いものと思われます。

カテゴリ: 歴史用語

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